100年以上の歴史を持つ「京ゆば三田久」(京都府京都市東九条西山王町、大正9年創業)が、清水寺へとつながる観光名所である清水坂に「食べ比べ店」を出店したいとクラウドファンディングを実施中だ。
プロジェクトの代表者は三田竜太(みた りゅうた)さん。三田さんは4代目となる予定だという。
銀行を辞めて家業に
三田さんは異色の経歴の持ち主だ。京都大学大学院で修士号を取得し、三菱UFJ銀行で10年務めた。コロナ禍で大打撃を受けた「三田久」のため、2022年秋に三菱UFJを辞め、家業を継ぐ決心をした。
曰く「すべては三田久の発展のために逆算した人生」だった。実は三田さんは大学時代には「大豆」と「バイオテクノロジー」の研究をしていたという。湯葉は豆乳を使って作られるものであり、豆乳は大豆が原料だ。そこにつながりがある。
コロナ禍をきっかけに
コロナ禍、京都から人が消えた。三田久にとっても大打撃だった。
しかし、ここで生き残るには攻めるしかないと、三田さんの父は清水坂で売りに出ていたゲストハウス物件に「飛びついた」。
これが転機だった。三田さんは家業を継ぎ、三田久を発展させるべく、銀行を辞め、今回のクラウドファンディングに挑戦する。

安定した道を捨て、家業へ飛び込む三田さん。今後の活躍に目が離せない。
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